今年のお盆も過ぎ、徐々に日常に戻ります
8月はお寺にとっては特別な月です。多くの仏さまを迎えてオモテナシ。
本堂の装いもいつもとちょっと違います。
お盆中は、※せがき旗・新盆祭壇などを設けていました。
今日は、そのお盆の片づけです。
子どもたちにも手を借りて元通りの本堂に。
初めてお盆を迎えた方々も、手探り状態でのお盆の準備だったかと思いますが、皆さんしっかりと準備をされ、正覚寺での施餓鬼大法要・ご自宅での棚経をお勤めくださいました。
あるお若い男性の方からは、
「お施餓鬼法要に参列して本当によかった。70代で亡くなった母をかわいそうとばかり思っていたが、皆さんと法要で気持ちを共にして、なんだかすっきりしました。」
とご感想をくださいました。私たち僧侶にとってとても励みになるお言葉です。ありがとうございます。
人によって悲しみの度合いや亡き人への思いの伝え方はそれぞれでしょう…
「祈る」ということはとても大事です。
そこから「信仰」をもつということも大事です。
ただ自分よがりの祈りに留まらず、信仰をもって亡き人と共に歩んでいくようなそんな思いが悲しみを癒し、残されたご遺族の心に優しさや勇気を与えてくださるような気が致します。
最後に
せがき旗にはこんな言葉が書かれています
「願以此功徳」 願わくは此の功徳を以て
「普及於一切」 普く一切に及ぼし
「我等與衆生」 我らと衆生と
「皆共成仏道」 皆ともに仏道を成ぜん
お盆は自分だけの満足を捨てて、普く人へ自分の思いをめぐらせて、共に仏に成ることを教えてくれています。