池上本門寺のお会式(おえしき)
行ったことありますか?池上本門寺のお会式
なんのお話ですか?
と逆に質問を返されてしまいそうですが、知っている人は知っています!
東京の池上にある、日蓮宗の大本山 本門寺。そこで行われる行事「御会式」。
お会式(おえしき)とは、
【法要の儀式のこと…法要・説法・読経などの集まり】
敬語の「御」をつけて「お会式」といいます。
一般には日蓮聖人が亡くなられたことを偲ぶ法要のことです。
3日間でのお参りの人数は、30万人
この時期10月~11月に、日本全国の日蓮系の寺院各寺で行われる行事です。
特に、ここ池上本門寺は、鎌倉時代当時、日蓮聖人が亡くなられた場所ということもあり、日本で一番盛大な「お会式」なのです。
ななななんと3日間でのお参りの人数は、30万人というから驚きです!
実は昨日お参りに行ってきました!
とにかく、人人人です。
池上駅から商店街→お寺の門→お参りの本堂と道があるのですが、ずっと行列です。
私は、お寺のお檀家さんをお連れしましたので車で行きました。
この日は、お寺周辺の道路は通行止め、お巡りさんが厳しく見張っています!!!
近くのパーキングもすべて「満車」です。
ですので一駅離れたところへ車を置きました。
結果、本堂に辿り着くのに、30分はかかりましたね…そんな混雑ぶりです!ご参考に!
やはりお参りすると気持ちがいいです。
これだけの老若男女がいると大半の方は、このお祭りが一体何の行事なのか??
ここは何宗なのか????もはや、ここはお寺なのか神社なのか????
そんな会話が行列に並んでいる時に聞こえてきました。
そうですよね、一般の人からすると、お祭りが好きで来ているんですよね。
お会式は、おいしいものを食べて、太鼓を叩いてにぎやかに、
みんながニコニコする日です。
ここで少しお勉強してみましょう
宗祖日蓮聖人ご入滅から今年で734回忌を迎えます。
弘安五年(1282)9月8日、日蓮聖人は、住みなれた身延山をあとに馬上の人となり、18日に武蔵の国の池上宗仲の館に着かれました。
しかし、めざす常陸の国は、尚遠く旅の疲れも加わったなかで日蓮聖人は、ご自身の入滅が近いことを悟られます。
10月8日、日昭上人、日朗上人、日興上人、日向上人、日頂上人、日持上人を本弟子(六老僧)と定められました。
また自らが果たせなかった帝都弘通(天皇がいられる京都への布教)を日像上人に託されました。
小康を保っておられた日蓮聖人ですが、ついに10月13日午前8時頃多くの弟子、檀信徒の悲しみのうちに、多難な61歳の生涯の幕を静かにおろされたのです。
日蓮聖人がご入滅された時、大地は震動、日昭上人が鐘をついてご遷化(せんげ)をつげると、秋というのに桜の花が咲きほこったと伝えられております。
それ以来、毎年各寺院では、報恩の法要を営み今日に至っております。
(日蓮宗新聞より抜粋)
「信じる」ことこそ、大切な供養なのです
上記のような偉人の伝説を知ると信じられない方もいるでしょう。
また、自分は特定の宗教や宗派の教えには、関わりたくない。と考える人もいるかもしれません。
しかし、大切な故人様への供養というのは、自分と故人だけではなりたちません。
大切な人が安らかであって欲しいと願う時、残された私たちが安らかな仏さまと重なり合うように
祈り、教えを求めていくこともまた大切ではないでしょうか…
写真は、池上本門寺