山梨県身延山久遠寺へ参拝遠足

イベント情報

投稿日: 2015年06月07日

最終更新日: 2015年06月07日

正覚寺参拝遠足

5月の最終日曜日。お天気予報は雨から晴れへと変わり正覚寺参拝遠足は、好調にスタートを切りました!!!

今回の目的地は、「身延山久遠寺」日蓮宗寺院の総本山です。

ご参加いただいたのは、日頃、正覚寺で仏事を営み、交流のある方々9名です。

5歳の女の子から高校生のお姉さん、70代の女性まで幅広いご参加がありました。

出発は朝6時!渋滞を避けるため少々早い集合でした。

運転は私、副住職の寛尚が行いました!途中足柄SAで朝食タイム!富士山も良く見えました。

そして、第2東名の新清水ICを降りて52号線を40分北上し身延町へ。

心のふるさと身延山へ到着!!

私たち日蓮宗僧侶にとりましては、身延山は心のふるさとです。

というのも僧侶としての免許をいただくために、誰もが身延山で一度は修行に籠るからなのです。

私は、大学四年生のときに修行に行きました。立正大学で単位を取得するとその修業機関に入ることが許されます。

その修業は35日間。朝4時に起床~水行~修行僧の道場から久遠寺の本堂まで太鼓を叩いて声を出して坂道を登る。

久遠寺本堂にて5時30~1時間正座の朝のお勤め。移動の都度、整列など厳しい。声を出すように叱られる…。

そのあと再び太鼓~日蓮聖人へお墓参り&お経。~道場に戻りまたお経&掃除。ようやく朝食が8:00ごろ…

そして日中は仏事の作法やお経の中身のお勉強をみっちり。写経などなど。お坊さんはやることが沢山。

修行中は、もちろんテレビ新聞等の娯楽は一切ありませんので、その年の夏のヒット曲などの流行はまったく知らぬまま通り過ぎます…

そんな規則正しく厳しい生活を同じ年頃の仲間たちと助け合って過ごします。

ですから、汗と涙のつまった思い出の地ともいえる青春の場所というわけです。

久遠寺の本堂のサイズに皆さんおどろき!!

参加者の中には3組のご夫婦がいられましたが、その共通点は、自分の親が何十年も前にここへお参りに来たことがあるらしいというものでした。

母が40年前に身延山にお参りに行ったときの写真があったということ。

亡きお母さんも同じ地に来て手を合わせたんですね。どんな気持ちでここへ来たのでしょうね…

皆さんそれぞれに感慨深いエピソードが聞けたのも今回の旅の良いところでした。

さあ、ここが身延山久遠寺の本堂です。記念撮影しましょう!パチ

身延山久遠寺の本堂前で記念撮影

身延山久遠寺の本堂前で記念撮影2

残念ながら本堂内は撮影禁止です。苦労して行った者だけが味わえる清々しい空間。大きな柱、きらびやかな装飾ひとつひとつに仏さまの命が宿っているような空間です。

身延山久遠寺の本堂のきらびやかな装飾

私たちの後ろには若いカップル。も思わず正座して、娑婆を離れたひと時を過ごすような場所です。本堂へは誰でも自由に入れます。

そしておとなりの祖師堂(日蓮聖人の御像を安置しているお堂)にてお開帳(お経)をしていただき、広い境内を散策したのち、ロープウェイにて思親閣へ。久遠寺の裏山という感じでしょうか…(高さはすごいありますが)

ロープウェイにて思親閣へ

ロープウェイにて思親閣へ2

日蓮聖人ご在世中は、日々このお山に登り、ご両親のいられる故郷房州を仰ぎ手を合わせていたという事です。

ですからここにある別院の名は、奥之院 思親閣 といいます。親を思うそんな場所なのです。

ここでは「私たちが生活する上で報恩こそ大切なものである」という良いお説法をおききしました。

そのあと、門前町の仏具屋さんに寄り、大好きなお買いもの。

そして順調に帰路へ着きました。

無事に行ってこれた幸せ感

どんな旅行でも無事に帰ってこれることが何よりありがたいものです。

まして今回はお寺を巡る旅ですから、無事に帰ってこれた「おかげさま」感はいつもの3倍。

(このおかげさまという感謝の気持ちが日常でも続けば良いのですが…)

皆さんそれぞれの思いを胸に手を合わせたことでしょう。

正覚寺では今後もこういった気軽な遠足参拝を企画していきます。

個人では中々味わえないところまで入れたり、ちょっと費用をかけるだけでお坊さんがご説明をしてくれたりしますから楽しいんです。

正覚寺企画の遠足に今後もぜひぜひご参加ください。

思い切って行ってみるといいもんですよ。

どうぞよろしくお願い致します。

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