お盆の心構えや準備の方法、風習について

季節行事

投稿日: 2015年02月17日

最終更新日: 2015年02月17日

6月になると、街の仏壇店やホームセンターにはお盆飾りが並びます。各家庭でも徐々に準備が始まるのではないでしょうか…ここではお盆の心構えや風習をご紹介いたします。

お盆の心 お盆 is オモテナシ

お盆はお正月と並ぶ2大行事。身近な家族の霊や自分とつながるご先祖の霊をお迎えし、供養をする日です。正覚寺流は、特に細かい決まりごとはありません。「オモテナシの心」があればいいのです。

遠方から兄弟やお客様をお迎えする気持ちで、できる限りのご馳走、家族みんなが揃うこと等など。各家庭でできることをして差し上げましょう。それが今を生きる者の務めです。

特に日頃、仏教に関心のない人も、なかなかお墓参りができない人も、せめてお盆だけは、仏様に思いをはせ、手を合わせましょう!!

お盆には何をしたらいいの?

①お仏壇の前に「精霊棚」を準備する
②迎え火&送り火
③お盆の行事について、地域やお寺の行事を知っておく

下記では、項目ごとに解説いたします。

①お盆棚(精霊棚)の準備(できる範囲で)

仏壇が一般家庭に普及するようになったのは、江戸時代のことです。

それ以前は、お盆には先祖を迎える棚を作るしきたりがありました。

「精霊棚」はその名残と言えます。

一つ一つの作法には先人の知恵や思いやりが込められています。

代表的な準備
①キュウリの馬とナスの牛
②竹で骨を組み縄を貼る
③ご座を敷く
④水の子(野菜を細かく切ったもの)
⑤ミソハギ(植物)
⑥ほおずき&盆ちょうちん
⑦新盆の方のみ新盆セット(米袋,草履,扇子,麻縄,提灯)

②迎え火&送り火(できる範囲で)

「迎え火・送り火」には、各家の玄関先で行われるものから、村全体で行う大規模な「火祭り」まで様々です。

その家に伝わるやり方があれば尊重してください。火を焚くという行為は先祖に対する思いやりの心です。

迎え火の作法
①夕方になったら提灯に火を灯します。提灯を置く場所は、仏壇付近、玄関先、ベランダ、縁側などが良いでしょう。
②家の間口、ベランダなどで鉢にオガラで火を焚きます。

※お仏壇のリンを近くに置いて時々鳴らします。気分はすっかりお盆モードです。
※上記で焚いた火を仏壇のローソクへ移します。
※ひと昔前は、夕方に墓地に出かけ墓前でローソクに火を灯し、その火を提灯に移して家に持ち帰り、「迎え火」にしたと言われています。

送り火の作法
家にお迎えした故人を送る日です。作法は迎え火と同じ。ご先祖様が帰るとき、足元が暗くならないよう照らすのです。

さらに、「焚いている火をまたぐ!」

迎え火の時は外側から内側へ、送り火はその逆です(我が家の言い伝え)。

※このような儀式では、年長者が自信を持って行うことが大事かもしれませんね。

③お盆期間中の行事について

ここでは、知らないとついうっかりしてしまう行事についてご説明いたします。お仕事や夏休みの予定を調整してくださいね。

あなたのお宅は7月盆? 8月盆?
「都心は7月、郊外は8月」つまり、農業や漁業などの仕事の繁忙期を避けて行うという習わしです。

三浦半島でも、地域によって違いがあります。新しい団地などの方は、お寺に聞いてみましょう!

下記は、皆様に行っていただくお盆供養です。強制的なものではありません。感謝の気持ちでお勤めを。

正覚寺お施餓鬼大法要
大切な故人様を含め、自身のご先祖様や人生で関わりのあった方々へご供養する法要。

戦没者、震災物故者、昔の友人、ペット、法界萬霊への供養。年に1度の大切な大切な儀式です。

お盆のお経…お盆期間中
ご自宅に仏様をお迎えする日。昔から、お坊さんにお経を上げてもらうのが習わしです。命に合掌しましょう。

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